仕入れ一つで店の印象が変わる!ブランド戦略としてのケーキ選び
カフェや喫茶店にとって「仕入れ」は単なる商品補充ではなく、お店のブランドを形作る重要な戦略要素です。
特にケーキのような嗜好品は、選び方ひとつでお客様の印象やリピート率に大きな差が生まれます。
今回は、客層や価格帯に合わせたケーキ仕入れのポイントを整理し、ブランド力を高める戦略的なケーキ選びの考え方をご紹介します。
1.ケーキは「お店の顔」になる
カフェでコーヒーを頼んだお客様が追加で注文する定番商品の1つがケーキ。
一口飲んだコーヒーと合わせて食べた瞬間に「素敵!」「また来たい」と思わせるかどうかは、お店全体の印象にも直結します。
ケーキが美味しければ「ここはセンスがいい店」と評価される
ケーキが平凡だと「無難なお店」という印象にとどまる
つまり、ケーキの仕入れは「お店のブランドイメージを左右する投資」なのです。
2. 客層に合わせたケーキ選び
お店に来るお客様の年齢層・ライフスタイルによって、好まれるケーキは変わります。
■20〜30代を中心としたSNS利用者
SNS映えする見た目重視。季節感やフルーツを使った華やかなケーキが人気。
■幅広い世代に向けて
甘さ控えめで素材の良さを感じられるケーキ。定番チーズケーキや栗系ケーキ等が安心感を与える。
■ファミリー層
子どもから大人まで食べやすい、シンプルで親しみやすい味わいが好まれる。
苺やチョコレートといった定番フレーバーのプティガトーやロールタイプのカットケーキがおすすめ。
仕入れ前に「誰が来店しているか」を把握するだけで、選ぶべきケーキの方向性が見えてきます。
3. 価格帯とケーキの関係
ケーキの価格設定は、ドリンクとのバランスが重要です。
■ドリンク平均単価500円前後の店
→ ケーキは500〜600円程度が安心感を持たれやすい。ドリンクと合わせて1,000円前後で満足感を得られる価格帯が店舗側の利益も考えると理想の1つ。
■高価格帯のスペシャルティコーヒー店
→ ケーキも高級素材を使い、ケーキが700〜800円でも「価値ある一品」と感じてもらえる。
価格帯に合わないケーキを仕入れると「高い/安っぽい」というギャップが生じ、ブランドイメージを崩す原因になります。
4. ブランド戦略としての仕入れ活用
仕入れは在庫確保だけではなく、お店の方向性も含めて店内外に思いを伝える事ができます。
★「女性客を増やしたい」なら
→ 苺やレモンなど華やかで爽やかなフレーバーを取り入れる。
★「リピートを増やしたい」なら
→ 定番人気のチーズケーキやチョコレートケーキなど安定感を意識したラインナップ。
★「差別化したい」なら
→ 他店では見かけないこだわり素材を使ったスイーツを導入。
お客様に伝えたいコンセプトに合わせてケーキを選ぶことで、「仕入れ=ブランディング」へと進化させることができます。
5. 冷凍ケーキ仕入れのメリット
業務用冷凍ケーキは、少人数オペレーションでも強い味方になります。
■必要な分だけ解凍して提供できる
■廃棄ロスを最小化できる
■品質が安定しており、ブランドイメージを守れる
効率と品質の両立ができるため、戦略的な仕入れに最適です。
6. まとめ
仕入れ一つで、お店の印象は大きく変わります。
客層や価格帯に合ったケーキを選び、ブランド戦略に組み込むことで「また来たい」と思わせるお店づくりが可能です。
ぜひ次回の仕入れでは、単なる商品補充ではなく**「お店の顔を選ぶ」視点**でケーキを見直してみてください。

